「あーあ、今夜はどうしても、誰かとセックスがしたいなぁ」(プーさん口調)
そういう時、みなさんはどうしますか。恋人や愛人、セックスフレンドを呼び出しますか?
街へとナンパに出向きますか?それともプロにお金を払って、相手をお願いしますか?マッチングアプリ等を利用して、サクッとやれる、後腐れのない相手を募集しますか?なるほど、どれもいかにも今風です。
しかし、我々性に貪欲なゲイ男性には、それ以外にも様々なセックスにありつく手段があります。
その中でも代表的かつハンディな「ハッテン場」でのめくるめくセックスについて、今回はご紹介します。
■筆者の体験談
ハッテン場とは
ハッテン場、というワードをどこかで耳にしたことがあるストレートの方々も、少なくないのではないでしょうか。
映画『怒り』の中で、同性愛者役の妻夫木聡と綾野剛が濃厚で超シコい濡れ場を展開している舞台にもなった、ゲイ専用の有料ヤリ部屋のことです。
その歴史は長く、日本では戦前から存在していたとも言われています。残念ながら妻夫木聡や綾野剛ほどの男がうろついている、ということはほとんどありませんが…。
ハッテン場は日本各地に存在しています。
一見してわかる、堂々とした店構えの大型の店舗もあれば、特に看板もなく、雑居ビルの一室のような形態で小ぢんまり営業しているところもあります。
料金設定や対象年齢は様々ですが、全年齢全ジャンル対応可のオールマイティ型の発展場から、年齢や体型、果ては髪の長さ等で厳しく入場が制限されている店舗もあります。
例えば「前髪が眉より下にある人はだめ」とか「スポーツジムの会員証があれば割引」とか「30代以上は料金割り増し」とか。美醜やタイプ、年齢で厳しく区分される、ゲイの世界特有の厳しい現実が、如実に見て取れます。
(関係ないですけど、如実って、言葉の響きがエロいですね)
■筆者の体験談
ハッテン場でのセックス
EDMが低く流れる薄暗い迷路のような施設内には、下着姿や全裸の男性たちが無数蠢いており、品定めする視線を送り合っています。
そして外見やポジション、プレイ内容の合意が取れた上で、個室や大部屋の、薄汚れたベッドで刹那的なセックスに臨みます。
ちなみにタチ(男役)ウケ(女役)リバ(どちらでも可)といった、セックスポジションは、ロッカーの鍵を手足のどこにつけるかでアピールできます。(※店による)
野戦病院のようにベッドがずらっと並んだ大部屋でのセックスは、実に壮観です。
そこらへんで老いも若きもマッチョもガリもアンアンアンアン…。
男たちの野太い喘ぎ声がサラウンドで、EDMのリズムと相まって最悪の不協和音を奏でています。
セックスの相手にありつけなくても、ごろっと横になって股を開いていれば、通りすがりの誰かしらが手や口で抜いてくれます。
もちろん煩わしいLINE交換や、ベタベタしたキスもなし。
わずか数千円で、誰でもドライに快楽にありつける。
施設によっては大浴場も、サウナも、日焼けマシンも、酸素カプセルまで付いている。ここは楽園か、それとも地の果てでしょうか。まさに性のワンダーランド。
■筆者の体験談
久しぶりに行ってみました
筆者はハンサムで、セックスのお相手に困ることはほぼないので(虚勢)あまりハッテン場の利用経験が多い方ではありませんが、取材も兼ねて、この記事を書くに当たって久しぶりに行ってみました。
最新のハッテンシーンを確認に。そう、これは取材です。プロですので。
平日深夜。入口側のロッカーで、館内着に着替えて足を踏み込むと、懐かしい、むせかえるようなカビと、塩素と、フェイクレザーと、男のすえた体臭が入り混じった、いかがわしい匂い。
そして以前と同じように、そこらへんで男たちがちちくり合っていました。
これは取材、そうあくまで取材。プロに徹せねば。透徹した目線と冷静な頭で、プロに徹…
筆者好みの切長な一重瞼と、ぽてっと厚い唇、そして程よいサイズの上反りペニスの誘惑に勝てませんでした。
それに仕事が忙しくてここ1週間くらい、誰ともセックスしてなかったですし。
事後、騎乗位と立ちバックで汚れた体を洗うため、大浴場へ。カルキ臭いシャワーで体を清め、サウナに入ってみました。
ここも薄暗いのですが、なんだか湿っぽい音がすると思ったら、奥でフェラチオを楽しんでいるゴツイ男性2人組が…。
「摂氏100度のサウナでこんなことをしていて、2人とも大丈夫なんだろうか」と、賢者タイム特有の明晰な頭で一抹の不安を感じながら、筆者はぼんやりとその姿を見物していました。
ひと汗かいて、これまたカルキ臭い水風呂でととのって、売店で買った缶ビールを飲み干し、さっぱりとした気分でハッテン場を後にすると、街にはもう朝日が差していました。
まあ、好みの男とセックスできて、おまけに2回もイかせてもらえたので、結果オーライということで。
■筆者の体験談
まとめ：男性とのセックスに興味がある男性は一度は行くべき
いかがだったでしょうか(何がだよ、って感じですが…)
個人的には好みの男性とセックスできたし、サウナも入れてビールも飲めて、2000円ちょいで大満足な一夜になりました。
最近はノンケYouTuberなどが潜入動画などもアップしていますが、皆さん出てきた後は「地獄だった…」とげっそりした表情でおっしゃりますね。
それを鑑みると、天国や地獄の形は、本当に人それぞれなんだなあ、としみじみと実感いたしました。
ジェンダーフリーの時代。男性とのセックスに興味がある男性がいらっしゃいましたら、是非一度ハッテン場に訪れてみてください。他人のセックスを見るだけでも、それはそれで一興ですし。
扉の向こうには、背徳的で甘美な、めくるめく男だけのワンダーランドがあなたを待っています。
もちろん、コンドームは必ずしましょうね。
■筆者の体験談
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